銘柄の中には株主優待が非常に人気化している企業があります。特にこうした株主優待が人気の株式の場合、株主優待の制度変更が株価に大きな影響を与えるケースがあります。
株主優待も株主にとっては一つのインカムゲインの一つといえます。さらに、最近では非常に多くの会社が様々な株主優待を提供しています。また、「株主優待人気ランキング」に代表されるように、個人投資家から絶大な人気のある株主優待を提供する会社もあります。
こうした場合、特に株主優待を継続してくれていれば、株価の底上げや維持にもつながるというメリットがあるのですが、株主優待のリスクとして「変更が簡単」という点が挙げられます。「配当金」の支払いは「株主総会における決議事項」となっているのに対して、株主優待の場合は取締役会において変更・廃止が可能な内容となっています。
そのため、企業側でも業績が悪化すると、株主優待を廃止するという手段に出る会社はたくさんあります。投資家の中には株主優待を目当てに株を持っている人も多いのでそうした人がいっせいに売りを浴びせる事で株価が一気に急落することはままあります。
そのため、配当金のケースとは異なり、株主優待というインカムゲイン自体はあくまでも補助的なものであると認識しておきましょう。特に業績が悪い会社の場合には株主優待が打ち切られる可能性が高いです。
よく「優待利回りが10%超」というような会社もありますが、これは「株価の高い時に設定した株主優待が、その会社の株価が下落したため高利回りに見えている」という可能性もあるので注意が必要です。
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