投資や資産運用で取ることができるリスクの大きさは「年齢」「収入」「「資産の額」などによって大きく変わります。
一般に若い人ほど、資産運用で失敗しても取り返しがつきます。働くことによって収入を得られるからです。また、若い人は高齢者と比べて資産の絶対額が小さいです。
それと比べて、労働によって得られる収入は大きくなるため、資産運用によって多少のリスクをとっても生涯における収入全体から見ればリスクは小さくなります。
一方で高齢者の場合は労働で得られる収入が少なくなります。老後を生きるにあたって必要なお金は保守的に運用する必要がありますのでリスク許容度は小さくなります。
年齢と同様に資産運用以外で得ている収入が大きい人ほど、リスク耐性は高くなります。失敗しても取り返しがつくからです。
また、公務員や大企業のサラリーマンのように「収入が安定している人」もリスク耐性が高いです。その一方で収入が高くても「長く働けない」「収入が安定していない」という場合にはリスク許容度は小さくなります。
保有する資産の絶対額が大きいほどリスク許容度は大きくなります。
残りの人生を生きる上で必要なお金を3000万円とした場合、その部分さえ確保しておけば、残りの部分は多少リスクのある運用をしても「生活する上では困らないから」です。
たとえば、2億円の金融資産を持っているというのであれば、1億7000万円分の資産に関してはゼロになっても生活は困らないというわけです。一方で3000万円しか資産が無いというのであれば、残りの人生に必要なお金がそれしかないわけですので資産運用でリスクは取れないということになります。