まず、投資は「リターン」と「リスク」があります。投資におけるリターンというのは資産が増えることを意味します。これは大きく「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」に分類されます。
リスクの種類については「リスクとは何か」で説明していますが、こちらでは、投資(資産運用)を始めていく上で考えておくべき、投資のリターンとリスクについて説明していきます。
資産運用により得られるリターン(収入)は、前述の通りキャピタルゲインとインカムゲインがあります。
投資対象の資産自体が生み出す収益のことを指します。銀行預金の場合は利息、株の場合は配当金、不動産投資の場合は家賃などが該当します。
単純に資産を保持することにより得られる収益です。資産を持っておくだけで得られる収益ですので、キャピタルゲインよりも安定しており、損失が生じることもありません。(信用取引の貸株料、金利、逆日歩、オプション取引のオプション料、FXにおける金利スワップの支払いなどは広義に見れば、インカムロスといえなくもありませんが。。)
資本的収入とも呼ばれます。キャピタル(資本)自体の価値変動により得られるゲイン(収入)という意味です。いわゆる値上がり益のことを言います。株の場合は株価の上昇による利益、不動産の場合は土地の値上がり益などが挙げられます。
一方で、こうした価格変動商品への投資を行う場合は、ゲイン(利益)だけでなく、ロス(損失)が出ることもあります。株価の値下がりになどよる資本損失については「キャピタルロス」と呼ばれます。
資産運用(投資)では、収益は大きく上のインカムゲイン、キャピタルゲインのいずれか に分類することができます。
なお、ある特定の投資対象から得られるインカムゲインとキャピタルゲイン(ロス)の合計を「トータルリターン」と呼びます。
よくみなさん「リスク」という言葉を使われるかと思います。
投資においても良く【ハイリスクハイリターン】、「ローリスクローリターン】、といったような言葉が使われます。
まず、投資において理解していただきたいのは「リスク」というのはリターンと表裏一体の関係にあるということです。たとえば、株式投資の場合、ある銘柄Aは100円の株価が120円になることもあれば80円になることもあるとします。この例では上下に20%動いているわけですが、この20%の値動きが「リスク」となるわけです。
マイナスになることもありますが、プラスになることもある。リスクというのはその動きの大きさを意味しています。
銘柄Aのリスクは20%となりますが、銘柄Bは上下10%しか動かないという場合、銘柄Bは銘柄Aと比較してリスクが低いということになります。
預貯金のリスクが低いというのは、元本や利回りの変動がほとんどないからです。
その代り、預金をしていて、利息以外で元本が増えたとういことはありませんよね?
つまり、投資において「リスクが高い投資というのは儲かった時の儲け幅は大きいけど、損をしたときの幅も大きい」、逆に「リスクのが低い投資というのは値動きが小さく、儲けも損も小さい」ということになるわけです。
なお、リスクについて詳しくは「リスクとは何か?」でもっと詳しく説明しているのでこちらもご覧ください。
ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。
・インカムゲインとは
インカムゲイン(Income Gain)とは、資産を保有することによりその資産から生み出される収益のことを指す。
・キャピタルゲインとは
キャピタルゲイン(Capital Gain)とは、保有資産を取得コストよりも高い値段で売却した際に生じる利益のこと。