まず、なぜ資産運用が必要なのか?という点を3つの理由を挙げて説明したいと思います。
・老後の年金が現在の高齢者世代よりも期待できない
・定期預金などの低リスク運用の収益率(金利)が低い
・自分の財産ことは自分で決めなければならない世の中へ
まず、現役世代として現在働いている方は、現在すでに高齢者として年金を受け取っている方よりも受け取ることができる金額は少なくなります。
少子高齢化は今後もどんどん進みます。2000年にはおよそ7人で一人の高齢者を支えていたものが2025年には4人で一人を支えなければならない社会構造になっているからです。
そのような社会構造では当然、若者だけで高齢者を支えることはできなくなり、「自助努力」というものが求められるようになります。つまり、現役世代のうちから自分の老後のための資産をためておく必要があるのです。
1990年代の前半、日本は空前のバブル経済でした。このころの定期預金の金利は7%台などという今から考えれば夢のような金利水準です。複利計算なら10年とちょっとで預けている預金が「倍」にまでなる時代です。
(参考:複利運用、何年で2倍になる?72の法則)
一方で、現在の定期預金の金利は0.03%程度。2倍にするためには 2400年も運用する必要があります。
このような低金利の預金では、預けておいてもスズメの涙程度しか金利はつかないことになるわけで、もっと有利に運用をするためには「リスクをって債券、投資信託、株などに投資を広げていく必要」があるわけです。
また、退職金などについても自分で考える必要が出てきています。大企業の企業年金も多くは「確定拠出年金」となっています。これは、年金保険料は企業が負担するものの、運用方法は自分で決める必要があります。
そのため、運用に失敗すれば自分の退職金も下落してしまうわけです。
従来までの企業年金の多くは「企業が数%程度の利回りを保証」していました。しかしながら、確定拠出年金(401k)の場合、運用は自分で行う必要があります。
確定拠出年金でも多くの人が運用先を「定期預金」にしているそうですが、そのままでは先ほど示したようにほとんど殖えません。
結果として、退職金(年金)の額も小さくなってしまうのです。
ちなみに、年利5%の複利で企業年金が利回りを保証していた場合と、401kでリスクのない0.03%の定期預金で退職金(年金)を運用した場合を比較してみましょう。
月々の年金保険料:2万円
働いている期間:35年間
保険料総額:840万円
企業年金(年利5%):2225.96万円(+1385.96万円)
401k(定期預金0.03%):844.44万円(+4.44万円)
どうでしょう、「あほか」というほどの差がついていることが分かるかと思います。
もちろん、今と昔では運用環境は異なります。しかしながら、私を含む現役世代の方たちはこのような環境で自分の将来の財産を築いていく必要があるのです。
できます。
昔は良かったと嘆いてみても、1円にもなりません。
このような環境であるからこそ、自分で行動すべきなのです。そして、自分の財産は自分の手で守り、育てていく必要があるのです。
投資商品を知り、リスクを理解し、そして投資をする。最初は分からないことだらけかもしれません。しかしながら、実際に投資を始めて動き出してみれば色々とわかってきます。
もちろん、当サイトでも様々な投資商品についての説明をしているように皆様の資産運用の一助となれるよう投資に役立つ様々な情報を提供していきたいと思っています。
難しく考えすぎるのではなく、まずは始めてみようという気持ちで、最初の資産運用を始めてみましょう。