資産運用とキャッシュフロー

資産運用を考える上でまず大切なのが「キャッシュフロー」という概念です。キャッシュフローとは資金(現金)の流れという意味ですが、資産を運用するという場合にはプラスのキャッシュフローがあることが極めて重要で、投資の見極めにもなります。

資産にはキャッシュを生むものとキャッシュを外に出すものがある

まず、「資産」とは一体どのようなものでしょうか?

資産とは会計的な見方でいえば、自分自身が持っている資本をどのように使っているのか?ということに過ぎません。1000万円という資本を、株で運用しても、自動車や自宅などを買ってもどれも資産ということになります。

資産運用をする場合にはその資産の生み出すキャッシュフローが重要

資産運用を考えるとき、その資産に対して投資をする意味があるかどうかを判断する倍にはその資産がキャッシュフローを生み出すかどうかで判断します。
例えば以下の4つの資産についてをそれぞれ考えていきましょう。

  1. 自家用車(自動車)
  2. 土地
  3. アパートを買って他人に貸す
  4. 株式

自家用車の場合
自家用車は基本的にはキャッシュフローではマイナスの資産となります。ガソリン代や車検代、整備費など様々なキャッシュアウトはありますが、これによるキャッシュフローはありません。ただし、自家用車ではなく、タクシー・配送業などを行う場合には、この資産により運賃などの収入(キャッシュフロー)を得ることができることになります(まあ、それを運用とは呼ばないですが)

土地
土地というものは、資産運用の中でも非常に有名ですね。しかし、土地という資産だけでは何もキャッシュフローは生み出しません。例えば東京銀座の一等地に土地を持っていてもただ持っているだけではキャッシュフローは生み出しません。逆に土地に関連する税金(固定資産税など)の支払いが生じるだけでマイナスのキャッシュフローとなります。

アパートを買って他人に貸す
こちらも土地と同じように不動産関連の資産です。こちらの場合は土地と異なり、その不動産を賃貸に出すことにより「賃料収入」というキャッシュフローがあるわけです。土地だけでは、キャッシュフローはありませんが、活用することでキャッシュフローを生み出す立派な投資対象の資産にかえることはできます。

株式
資産運用の代表的な商品です。「配当金」や「株主優待」といったキャッシュフローがあります。仮に現金による配当金が無い場合でも、企業が黒字で利益をあげている場合は、会社自体に内部留保という形で資金が入っており、結果的には投資家に対しても株価の値上がりという形で反映されます。

「資産運用とキャッシュフロー」の用語解説

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

キャッシュフローとは
キャッシュフローとは財務における資金の流れのこと。

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