地政学的リスクとは、ある特定の地域が抱えている政治上・軍事上の問題が与えるリスクのことです。例えば、イラク情勢、北朝鮮情勢などと呼ばれるように紛争や政治的な混乱などが特定の経済や世界経済全体を不透明化するリスクの事を指す。
はじめて地政学的リスクという言葉が使われたのは2005年で、当時の米FRB議長グリーンスパン氏が使用してからニュースでも広く利用されている。
地域における問題が大きく波及してより広い地域に与える問題とも解される。
地政学リスクは、もともとリスクが高い地域もあれば、何らかの原因により高まることもある。代表的なものがテロの脅威で、911テロ以来米国国内におけるテロに対する地政学的リスクが高まっている。
例えば、テロの脅威が高まる事で物流の制限が起きたり、グローバル企業の撤退などが経済全体に大きな悪影響を与えることになる。