カントリーリスクとはその国特有のリスクという意味で使われます。特に資産運用・投資の分野においては、外国株式や外国債券などに投資をしたときに行われるデノミ、クーデター、不透明な政策などがリスクとして挙げられます。
特に、政治的に不安定な国ほど、カントリーリスクは高いとされ、日本では考えられないような政策が採られることもあります。例えば、預金封鎖や企業の強制的な国有化、通貨の切り下げや無効化などがリスクとして挙げられます。
カントリーリスクの大きさについては、国に対する信用リスク(デフォルトリスク)とも近いといえ、国ごとの信用リスクについては格付機関の信用格付などが参考にもなります。
先進国よりは発展途上国のほうがリスクは大きいとされています。
また、こうしたカントリーリスクは一気に上昇することも多いので注意が必要です。例えば2010年に問題化したユーロのギリシャの信用不安については、同国の株価指数である「アテネ総合指数」を大きく引き下げました。2010年4月には2100ポイント程度であったものが、2010年6月には1400ポイントを下回るほどに急下降しています。 こうした国家の財政危機などもカントリーリスクの一つに挙げられます。
それぞれの国の名前を付けてリスクと呼ぶこともあります。
中国(中華人民共和国)のかかえているリスクのこと。
政治的な部分だけでなく、投資・資産運用の面でも当局による規制などのリスクも懸念されます。
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・カントリーリスクとは
特定の国に対して投資や融資などを行う際におけるリスクのこと。ソブリンリスクとも。