経済成長とはある一地方(例えば日本)において経済の規模がどれだけ成長しているのか?ということを意味します。つまり換言すると、GDP(国内総生産)がどれだけ伸びているかが経済成長の割合ということになります。ここでは、経済成長とは何かを分かりやすく見ていきます。
まず、経済成長を知る上では、GDP(国内総生産)について知る必要があります。国内総生産とは、日本国内においてどれだけの生産がされたかを示す指標です。付加価値の合計ともいわれます。
例えば、農家が小麦をつくり、小麦を10億円でパン屋に売ります。そしてパン屋が消費者に25億円でパンを販売して消費された場合、この中で生み出された付加価値は10億円(農家)+15億円(パン屋)=25億円ということになります。
このように、国内で生産された商品やサービスの価格の合計がGDPとなります。そして、このGDPの大きさがその国の経済力の大きさとも言われています。
経済成長とは、その国のGDPがどれだけ大きくなっているかを年率で計算したものです。例えば、今年のGDPが100億円で来年のGDPが105億円の場合、5%成長しているといえますので、経済成長率は5%というように呼ばれます。
経済成長には、名目と実質があります。名目とは金銭上の成長率です。例えば上記の「経済成長とは」で説明したものは名目経済成長率と呼ばれます。一方で、実質経済成長率とは、この名目経済成長率に対してインフレ率を考慮したものです。
例えば、上記の経済成長では確かに5%の経済の伸びが見られますが、同時に物価も5%上昇していたら国民経済全体に変化はないことになります。仮にインフレ率が5%だったときの上記の実質経済成長率は0%となってしまいます。