収益性というのはリターンの大きさを示しています。たとえば普通預金よりは定期預金の方が金利は高いので後者の方が収益性が高いということになります。
金利以外にも値上がり益なども同じく収益性に分類されます、
基本的に収益性は「安定性(安全性)」や「流動性」と相反する傾向があります。つまり、高い収益性を求める場合、「安定性(安全性)」や「流動性」を犠牲にしなければならないというのが一般的です。
元本の安定性などがこの安定性になります。また、万が一の場合の保護体制などもこちらに含まれます。たとえば、定期預金は元本保証であり、さらに銀行が倒産した場合も預金保険によって預金は保護されるので安定性は極めて高いといえるでしょう。
流動性というのは「売りやすさ・換金しやすさ」を指します。たとえば普通預金はすぐに解約して現金化できるので流動性が高い金融商品。逆に不動産は売りたいと思ってもすぐに売ることができないので流動性が低い金融商品ということになります。
これが低い商品は「流動性リスク」が高いといわれます。
まず、収益性、安定性、流動性の全てを満たす金融商品というものは存在しません。
基本的には「収益性」と「安定性・流動性」は相反する傾向があります。収益性が高い金融商品というのは安定性もしくは流動性、あるいはその両方が犠牲になっているということになります。
つまり、高いリターンを求める場合は安定性か流動性のいずれかを犠牲にしてやる必要があるというわけですね。
具体的な投資商品を「収益性」「安定性」「流動性」で見たときのポイントについて「金融商品の種類と特徴」でもまとめていますのでこちらもご参照ください。