知名度と全国のネットワークという面では強み。高度なサービスも。地方での展開は弱め。
都市銀行とは、全国規模で銀行サービスを行っている銀行を指します。定義上は「大都市に本店を構え、全国展開している」とされていますが、その違いについてはややあいまいになっています。一般的にはメガバンクである「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」「りそな銀行」などが挙げられます。
また、「埼玉りそな銀行」「みずほコーポレート銀行」も都市銀行とみなされていますが、定義はややあいまいです。広義には「SBI新生銀行」「あおぞら銀行」など旧長銀も都市銀行とされることがあります。
都市銀行の特徴としては、全国規模でのサービス提供という面が最も大きな点です。ほとんどの大都市には支店があるため、全国どこでもサービスを受けることができるというメリットがあります。
また、規模が大きいため、高度な金融サービスや巨額の融資、国際的な取引などの強みがあり、万能的な能力を持つ面に優れています。
一方で、全国規模のサービスを維持するために全体的な手数料がやや高めであること、東京などの大都市を除いた場合、地方ベースではそれぞれの地域ごとの地方銀行のほうが支店の数、ATMの数などに勝っている面などはデメリットといえるでしょう。
都市銀行と地方銀行の違いを考えた場合、サービスの質自体にはほとんど違いがないと言ってよいでしょう。一番の違いは営業地域で、都市銀行は全国に幅広く展開しているのに対して地方銀行は特定地域に集中出店しているという感じです。
お住まいの地域から外に出ることが少ないというのであれば、地方銀行の方が利便性が高く、出張や転勤などで全国を渡り歩くというような方や東京都内在住という方は、都市銀行の方が都合がよいかと思います。