ネットで残高照会や振込などを行う場合に心配になるのがセキュリティです。ネット詐欺やウイルス、スパイウェアなどによる被害などはどうしても心配になりますよね。ここでは各銀行が行っているオンラインバンキングのセキュリティ対策や万が一部の場合の対応について紹介します。
各銀行ではネットでの銀行サービス提供のため様々なセキュリティ対策を行っています。以下に一例を紹介していきます。
・セキュリティカードサービス
都市銀行などで多く見られるセキュリティ対策です。下の画像はSBI新生銀行によるものなのですが、ログインするときに、このカードがなければログインできないようになっているものです。例えば、下の例画像で、C列、4行の数字を入力してくださいといわれるわけです。
この場合、C列4行の文字は「S」となっています。
この「S」を入力させる事で本人確認を行うというものです。このため、仮にログインパスワードやIDなどがネット詐欺やウイルスなどによって盗まれてもこのカードがなければログインできないという対策です。
・ワンタイムパスワード
三井住友銀行、みずほ銀行、PayPay銀行などで取られている対策です。こちらもセキュリティカードと類似していますが、コチラの方がより強力です。下の画像はPayPay銀行のものですが、画像のように数字が表示されています。このパスワードは1回限りの使い捨てのパスワードで表示されるパスワードは60秒ごとに変化します。)お振り込み等重要なお取引の際には、このトークンに表示される使い捨てのパスワードをご利用いただきます。
・万が一の場合の保険・保証サービス
上記のようなログインや取引に関するセキュリティ対策の他にも各ネット銀行では万が一の被害にあった場合の保険・保証サービスも行っています。これは実際にネットでの盗難被害などに遭った場合に預金を保護する保険・保証サービスです。当サイトで比較しているネット銀行でも、
住信SBIネット銀行:被害額の全額を補償
楽天銀行:最高1000万円まで補償
PayPay銀行:最高500万円まで補償
といった具合に万が一の被害には保険を付けているので安心です。ただし、注意したいのは預金者に重大な過失があると認定された場合は被害補償が否認される可能性があるということです。例えば、キャッシュカードにパスワードやログインID、暗証番号を書いていた場合や、暗証番号を類推されやすいもの(誕生日)にしていた場合などが代表的です。保険があるから何をしても安心というわけではなく、個人個人での対策も必要です。
また、銀行・ネット銀行が与えてくれるセキュリティだけではなく自分自身での対策も必要です。
・ウイルス対策ソフトのインストール・最新の状態に保つ
ネットでのパスワードの漏洩、ウイルス感染を予防するにはパソコンにウイルス対策ソフトをインストールしておくことが大切です。また、インストールするだけでなく最新の状態にアップデートしておくことが大切です。ネットセキュリティについては「ネットセキュリティ対策」などのサイトが役立ちます。
・不用意にパスワードやID、暗証番号を入力しない
不用意にパスワードやID、暗証番号などを入力しないことが大切です。また、パソコンの中にデータとしてIDやパスワードなどを保存しておくことも危険です。ログインするときは、本当にその銀行のホームページかどうかの確認をURLで行いましょう。
オンラインバンキングの不正利用による損害については全銀協によって預金者側に過失がない場合は銀行側が負担することになっています。
ただし、「過失」の程度についてどのように判断するのかは銀行に任されています。
ウイルス対策ソフトを入れていなかった、IDやパスワードを長期間変更にしていなかったなどが過失とされる可能性もあります。
保障されるなら大丈夫ではなく、預金者としても自分の大切なお金を守るための対策は最低限実施するようにしましょう。
預金金利がもらえない時代の銀行の活用術は「ポイ活」 |
ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。
・トークンを使ったセキュリティサービス
PayPay銀行では、セキュリティサービスとして「トークン」と呼ばれるセキュリティシステムを用意しています。トークンを利用することで、ネットでのセキュリティに不安がある方でも安心してオンラインバンキングを利用できます。