目的別銀行の選び方

銀行口座を新しく作るとき、どのような支店で銀行を選べばいいのか?どうやって口座を作っていくべきなのかについてまとめていきます。お勧めの方法は目的に応じて銀行口座を持つことです。都銀、地銀、ネット銀行など、それぞれに長所、短所があります。目的別にあった銀行口座を作りましょう。

ちなみに、保有する銀行口座の数に制限はないので、複数の銀行口座を作っておき、こちらをメインバンク、こっちをサブバンクといったように使い分けすることも大切です。詳しくは「メインバンクの選び方」もご参照ください。

利用目的で銀行を選択しよう!

銀行口座を開設する場合、その銀行に求める役割、目的をしっかりと決めておくと良いと思います。たとえば、ネット銀行相手に親切丁寧なサポートを求めてはいけません。また、福岡の地方銀行に、新潟でのサービスを求めてはいけないように、それぞれで長所、短所があるわけです。

そうした目的に応じて口座を使い分けることが賢く銀行を活用するポイントとなります。

 

各銀行の種類から目的を探る

まずは、各銀行の種類からそれぞれ適したサービスを見ていきます。

都市銀行
全国レベルでのサービス網に強み。金融商品などの取り扱いも豊富でコンサル能力なども比較的高い。 一方で地方における支店の絶対数は多くない。金利水準などは決して高くない。規模が大きい顧客向き。

地方銀行
それぞれの強みとする地域での支店数やATMネットワークはとことん強い。また、時折行われる金利キャンペーンなどはネット銀行の金利水準よりも高いようなケースも。地域密着ならではの店頭での対面サービスも期待できる。 一方で得意エリア外での支店網は絶望的に弱い。

ネット銀行(ネット専業銀行)
オンラインバンキング特化。手数料面や金利水準では都市銀行、地方銀行を圧倒するレベルとなっていることが多い。金融商品の取り扱いも豊富であることが多い。ATMネットワークもコンビニATMの普及で問題ない。一方で預金者と銀行の関係はドライ。やりとりが筆よなケースもメール、電話となることが大半。

 

あなた自身のライフスタイルから銀行を探す

あなた自身のライフスタイルや将来の金融機関に求める役割などから銀行を探しましょう。以下ではいくつかの例をもとにおすすめの銀行の選び方をまとめています。

 

・全国で転勤が多い方

やはり全国の支店網がある都市銀行がお勧めです。また、店舗サービスを求めないという方はメインバンクをネット銀行にしてもいいかもしれません。 ただし、転勤先は地方における中心的都市(県庁所在地等)ではないという場合は、都市銀行は厳しいので、それぞれの地域で地方銀行の口座を作るか、コンビニATMが活用できえるネット銀行に口座を持つと便利です。

 

・将来起業を考えている方や住宅ローンなどの借り入れを検討している方

将来、起業を検討されている方は、銀行との将来的なお付き合いも必要になります。そうした場合その銀行での取引を個人の段階から積み上げておくと有利です。
法人化して口座を作る場合や、将来借入などを検討している場合も、その銀行で個人時代からの取引があり、しっかりと預金実績があれば、それだけその銀行からの信頼度も高まります。 この点は「メインバンクの選び方」も参考にしてください。

同じことは、起業だけでなく、銀行から住宅ローンをはじめとした各種ローンを利用したいという場合もで同様です。取引実績は何よりの信頼となります。ちなみに、こうした取引実績は都市銀行や地方銀行だけでなく、ネット銀行でも同じことがいえます。最近では低金利の住宅ローンをネット銀行が提供していますので、こうしたサービスを将来使うつもりがある方は取引実績を作っておきましょう。

ちなみに、信用を上げる方法は「毎月確実に決済を行ったり、定期預金などに預け入れがあること」です。一方で信用を落とすのは簡単で「約束を守らないこと」、まちがっても、ローンの返済を遅延させるなどをしてはいけません。

 

・とにかく銀行に求めるのは預金・決済サービスが目的という方

銀行はとにかくお金を預けて有利に運用さえしてくれればいいのだよ。というドライな関係、、また、銀行の窓口サービスなどを不要と考える方にはネット銀行をお勧めします。
金利面では、やはりネット銀行の金利は高いですし、外貨預金などの運用性がある商品の手数料も安いです。ATM手数料、振込手数料なども同様です。

対面サービスは必要ない!という方にとってはネット銀行だけを利用するというスタイルもありかもしれません。

・ネット銀行がお勧めできないタイプの人
多くの方におすすめしたいネット銀行なのですが、「自分で判断したくない方」「PCやモバイル操作が嫌いな方」という方にはお勧めできません。
ネット金融取引は良くも悪くも、自分で判断しなくてはなりませんし、 自分でのPC操作が基本です。そうしたことを「したくない」というのであれば、人と人とが顔を合わせる対面型の都銀地銀の利用をお勧めします。

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「目的別銀行の選び方」の用語解説

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

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