ネット銀行と呼ばれるネット専業銀行は当然ネット対応が進んでいますが、近年では、それ以外の都市銀行や地方銀行でも多くの銀行がネットサービスに手を出しています。その理由は、また専業銀行と兼業銀行の違いは何なのかを解説します。
インターネットと銀行サービスの親和性の高さは「ネットと銀行サービス」の所で説明しましたが、これはどういうことかというと、銀行の乗り換えのハードルも低いということになります。「ネット銀行とスイッチングコスト」などのように他のサイトでも書かれていますが、銀行を替えるというのは生命保険の契約を切り替えるというハードルよりもはるかに低いのです。
銀行の場合は、新しく口座を作って新しい銀行にお金を振り込んでしまえば終了です。
ネット銀行は2000年に「PayPay銀行」が設立されてもうすぐ10年を迎えようとしていますが、業界最大手の「イーバンク銀行(楽天銀行)」の口座数は09年11月末時点で330万口座を超えています。
こうした流れにおいて、既存の銀行も対応を行っています。各都市銀行はオンラインバンキングサービスはもちろん、インターネット支店という独自のサービスを提供しています。
インターネット支店とは、店舗サービスの一部や通帳を発行しないなどの条件をつけることで、ネット銀行と同等、またはそれに近い水準の高い預金金利や安い手数料でのサービスを提供する銀行サービスです。
従来のオンラインバンキングサービスはあくまでも、ネットでの利用ができるというサービスの一つでしたが、インターネット支店(ネット支店)はサービス内容自体がネット専用となっています。
最近ではこうしたインターネット支店を拡充する動きもみられています。特に静岡銀行やスルガ銀行などの地方銀行では、こうしたネット支店を解説し、地域外からの預金獲得に動いている銀行もあります。
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ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。
・ネット専業銀行とは
ネット銀行ともよばれる。ネットで全サービスを完結させる銀行。
・インターネット支店とは
既存銀行がネット銀行に対抗したサービスを提供する銀行支店。
・インターネットを活用した銀行サービスの種類と特徴
インターネットを利用する銀行サービスは大きく、く「ネット専業銀行」「一般銀行のオンラインバンキングサービス」「一般銀行のインターネット支店」の3つに分類することができます。