仕組預金

仕組預金(しくみよきん)とは、通常の預金にオプションなどのデリバティブ取引が付与されている預金商品です。商品性はそれぞれの預金により様々で商品によっては元本割れを起こすものもあります。
もっというと、仕組預金というものは、デリバティブを利用した預金であり、その気になればどんな商品性を持つ預金も作ることができます。ある銀行の仕組預金とまた別の銀行が提供する仕組預金では、全く性質が異なることがあり、仕組預金を知るにはそれぞれの付与されているデリバティブの仕組みを知る必要があります。

仕組預金の特徴・メリット・デメリット

仕組預金のメリットはなんと言っても、それぞれの商品がもつ独自性です。預金というくくりでありながら様々なオプション(デリバティブ)に基づいて様々な性質を持つことです。そのオプションがあなたのニーズにあっていればこれほどのメリットはないでしょう。
一方で、商品性を理解していないと思わぬリスク(損失)をこうむる可能性もあるのがこうした仕組預金のデメリットです。さらに、その仕組みが分かりにくいというのも大きなデメリットといえるでしょう。

仕組預金と一般的な預金との違い

  1. 途中解約はできない。無理やり解約する場合は違約金が発生する可能性が高い。
  2. 預金保険制度(ペイオフ)の対象外商品となるケースもある。

※仕組預金によって異なります。

 

仕組預金の種類と特徴を比較

以下では、現在銀行等が預金者に対して提供している(または提供していた)仕組預金についてを紹介していきます。

(マルチ)コーラブル預金

預金の満期を銀行側が決定する権利を持つ預金です。預金者は途中解約できません。最大満期が定められており、銀行側はその最大満期の範囲内において、ある特定の期日に途中満期を宣言することができる権利を持っています。満期を預金者が決めることができない代わりに、通常の普通預金、定期預金よりも高い利息を受け取ることができます。

為替参照型仕組預金(デュアルカレンシー預金)

為替参照型仕組預金(デュアルカレンシー預金)は、預け入れ時点は円で預け入れがされ、その時点で基準為替レートが決定される。満期時点において、基準為替レートを下回っていた場合は外貨で償還(満期)となり、上回っていた場合は円で償還されるというもの。金利は通常の円定期よりも高く設定されていることが多い。要するに為替のリスクを負い、リターンを銀行に渡す代わりに高金利を受け取ることができるという商品です。
デュアル(二つの)カレンシー(通貨)の預金という意味です。

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「仕組預金」の用語解説

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

仕組預金とは
特殊な仕組み(デリバティブ・オプション)が付与された預金のこと。

仕組預金 (預金の種類
預金の種類や特徴を紹介しています。

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