証券会社と証券取引所

株式を購入する方法でもっとも一般的な株式の売買は証券会社を経由して証券取引所で売買されるものであると説明しました。ここでは、証券会社の役割と証券取引所について分かりやすく説明していきます。

証券会社と証券取引所の役割

株取引をするためには、証券会社に注文を出す必要があります。そして、その売買注文が処理されるのは証券取引所と呼ばれる機関です。まずここでは、証券会社と証券取引所の役割を見ていきます。

まず、証券会社が行う主要な業務の一つに「ブローカー業務」と呼ばれるものがあります。ブローカー業務とはいわゆる「仲介業」のことを指します。株式の売買注文を受けた証券会社は自らが相手方となるのではなく、顧客の注文を証券取引所と呼ばれる株式等が売買されている市場に流します。

市場では、様々な市場参加者(個人投資家だけでなく、機関投資家なども含む)が証券会社を経由して売買注文が出されており、それぞれの投資家が出した注文のうち、売り手と買い手の条件があったものが売買成立します。

つまり、個人投資家→(注文)→証券会社→(注文)→証券取引所→(注文成立)→証券会社→(注文成立)→個人投資家という流れになるわけです。

これだけみれば、証券会社の役割って必要なの?という意見もありますが、投資に関連する株価情報などの提供もありますし、そもそも証券取引所は個人の直接は門戸を開いていないため、必ず証券会社を経由する必要があります。

証券取引所の役割

現在は、撤廃されやや規制が緩和されていますが、昔は株取引の注文は全て証券取引所を介さなければならないというきまりがありました。これを「取引所集中義務」と呼びます。
なぜ、こうしたきまりがあったのかというと、株式のような価格が常に変動する商品の場合、取引参加者が多いほど需要と供給のバランスが取れて適正な価格が付きやすいということがあるためです。

なお、証券取引所は日本には09年現在「東京」「大阪」「名古屋」「福岡」「札幌」に5つ存在しています。その中でも東京証券取引所が規模では別格となっていますが、東京・大阪・名古屋の3証券取引所を日本の三大証券取引所と呼んでいます。
上場企業といっても全ての証券取引所に上場しているわけではなく、一つあるいは複数の証券取引所に上場することがあります。多くの場合東京証券取引所に上場されますが、地場の企業などは地元の証券取引所にしか上場していないケースもあります。

株式投資をする場合は、それぞれの銘柄によって取引できる取引所が異なっていますが、証券会社に注文を出す場合は「優先市場」として自動的に最も取引が活発に行われている市場に注文を出すことができるので大きく気にする必要はありません。

なお、優先市場とは、複数の証券取引所に上場している企業の場合、それぞれの証券会社が選んでいる取引規模が大きな市場のことです。

証券取引所の「一部」「二部」と「新興市場」

証券取引所では、「一部」「二部」と「新興市場」とよばれる市場があります(一部証券取引所を除く)。一般に前者の方が証券取引所に上場するための基準が厳しいため、大企業などが多く、二部、新興市場と続くほど審査基準がゆるくなっていきます。

よく会社のPRなどに「東証一部上場企業だから安心」などと書かれる場合がありますが、これはそれだけ厳しい基準をクリアした会社ですよというアピールです。

なお、新興市場の場合、業績は悪くても将来性が認められれば上場が認められるため、他の上場企業と比べて財務体質などは脆弱であることも多いです。

新興市場としては以下のものがあります。
・東証マザーズ
・大証ヘラクレス
・名証セントレックス
・福証Qボード
・札証アンビシャス

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「証券会社と証券取引所」の用語解説・関連サイト

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

証券取引所とは
株式等の売買を受けつけて投資家同士の売買注文を引き合わせる場のこと。

当社優先市場とは
証券会社が個別に定める、その銘柄の主要取引市場のこと。

新興市場
財務体質よりも成長性が評価されるベンチャー企業向けの取引市場。

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