株式投資の中には禁止されている取引があります。その一つとして見せ板(見せ玉)というものがあります。この見せ板(見せ玉)は本人がそのつもりはなくても結果的に見せ板(見せ玉)となることも多い禁止行為ですのでどういったものかを紹介していきます。
見せ板(見せ玉)とは、ネット上のスラングでは「店」などとも表現される行為。約定のつもりは無いのに、大量の買い注文や売り注文を出し、ほかの投資家がそれより高い価格での買い注文(売り注文)を出すことを誘い、それに対して別の売買注文をぶつけて売り抜ける(安く買う)などをする行為のことを指します。
価格を維持したり、吊り上げる目的で行われる場合もあります。
この見せ板(見せ玉)は、金融商品取引法により禁止されている行為で実際に行った場合は刑事罰の対象となります。
見せ板の要件としては、売買成立させるつもりがない注文を指し、自分が出した「売買するつもりのある注文」が結果的に買い圧力、売り圧力となる点は違法ではありません。逆に、実際には成立しない買い注文(売り注文)を出して、売買されそうになるとキャンセルという行為が見せ板とみなされる可能性があります。
特に、初心者で安い値段に買い注文を入れておいて、いざ値段が下がってきて買える水準が近づいたら、怖くなって買い注文をキャンセルした、それが何回もあった、などとなると本人にはその意図がなくても、「見せ板行為である」とみなされる可能性があります。
もちろん、過度に心配する必要はありませんが、見せ板という行為は場合によっては意図しなくてもそうなってしまう場合があるということを気に留めておいてください。
インターネットを使ったネット取引が簡単にできるようになった事で、個人投資家でも意図的でないにせよ、簡単に見せ板行為が可能です。
例えば、買いを入れてすぐにキャンセル、また同じように買いを入れてキャンセルを繰り返せば見せ板と疑われるかもしれません。実際に2004年には個人投資家が見せ板行為を行ったとして摘発されています。
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