覚えておくと便利な6つの係数

6つの係数というのは「終価係数」「現価係数」「年金終価係数」「減債基金係数」「年金現価係数」「資本回収係数」です。それぞれ聞きなれないかもしれませんが、それぞれの仕組みと表を持っておけば、面倒な金利・資産運用の計算が一瞬でできる便利なツールです。

ぜひ、それぞれの使い方や特徴を知っておきましょう。

係数の使い方と計算方法

それぞれの係数には「係数表」と呼ばれる数字ががあります。縦軸に期間(年数)、横軸に利率(金利)が記載され、それぞれに数字が割り当てられています。

たとえば、現価係数において、利率4%で10年を選ぶと「1.4802」という係数がでます。
これに運用額(100万円)を書けると148.02万円となります。これは年利4%で10年間100万円を複利運用した時の運用額です。

このように係数を使えば面倒な計算をせずに一発で運用成果等を計算することができるわけです。

 

6つの係数とそれぞれの役割

それぞれの係数には特徴があり、それぞれで役割が異なります。6つの係数を使いこなすポイントはそれぞれの役割やどんな時に使うべきなのかということを理化しておくことです。

終価係数

複利運用の基本。元本を一定の利率で複利運用した時の元利合計を計算できます。

現価係数

目標金額から複利運用を逆算する方法。目標額を貯めるために必要な元金を計算することができます。

年金終価係数

毎年一定の金額を積立投資するとしたと場合、複利運用した時の一定年数後の運用成果を計算できます。年金保険などで貯めることができる金額を計算するときに使います。

減債基金係数

一定期間後に必要な金額を得るために必要な毎年の積立金額を計算します。退職時までに目標額ためるための毎年の運用額を決める場合などに使います。

年金現価係数

一定の元本を原資にして、希望する年金額を受け取るために必要な元本の金額を計算します。毎年一定の年金を受け取るための必要年金原資を計算できます。

資本回収係数

元本を年金として受け取って取り崩していく場合、1年あたりの受け取り可能額を計算します。ローンの元利均等返済の返済額計算にも使えます。

「覚えておくと便利な6つの係数」の用語解説

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

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