まず最初に考えたいのが「保険とは」ということです。保険という商品はリスクを広く浅く社会の構成員で負担するというものです。民間企業(保険会社)が提供するものもありますが、中には政府などが大規模に運営している者があります。(国民健康保険など)
まず、ここでは保険とは一体どのような金融商品であるのか?ということを具体的な例を交えながら説明していきます。
世の中には数え切れないリスク(不確実性)というものが存在しています。例えば資産運用という側面だけを見ても「リスクの種類」で説明したとおり数多くのリスクが存在しています。
私たちの実生活を見ても数限りないリスクが周辺に存在しています。
保険というものはこうしたリスクに備えるものです。さらに言えば、個人に対しては大きすぎるリスクに備えるものです。
代表的なものが「死亡」「重大な事故・怪我・病気」「火事・自然災害による財産の毀損」などが保険がもっとも活躍される分野です。最近では、「長生きしすぎる」こともリスクの一つとされています。
例えば、世帯主が万が一死亡した場合、残された遺族の生活は保障されなくてはなりません。そのときに必要な費用として3000万円が見積もられているとしても、その3000万円を皆が準備できているとは限りません。
こうした場合、万が一の場合には、保険(死亡保険)に加入している10000人がその費用を保険料という形で負担した場合の費用はわずか3,000円にすぎません。
つまりある人の死亡リスクを1万人が広く薄く負担する事で、万が一の事態に遭遇してしまった人(あるいはその遺族)を保障するしくみが保険なのです。
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