投資信託の種類と特徴

投資信託には、様々な種類がありそれぞれで全く異なる特徴やリスクを持っています。ここでは、そうした投資信託の種類や特徴について分かりやすくそれぞれを分類して解説していきます。

投資信託には「メリット(長所)」や「デメリット(短所)」が存在しています。仕組みとしては大変に魅力的な投資信託ですが、金融機関(銀行など)の販売姿勢にはやや首をかしげる点が多々あります。

投資家として資産運用に投資信託を活用する上では「投資信託を選ぶ目」がとても重要になります。そのためには投資信託にはどんな商品が存在しているのか?どんな特徴があるのかを理解することが重要です。

投資信託ってフクザツ!

投資信託の種類のページを作ろうとするとその区分を整理するのにかなり頭を使うことになりました。それくらい投資信託の分類をより分かりやすく説明しようと思うと大変なんです・・・。

公社債投資信託 「公社債」に対して投資をすることを目的とした投資信託。
・MRF
・MMF
・外貨MMF など
株式投資信託 公社債投資信託以外の投資信託はこの株式投資信託にあたります。また、その中でも様々な形で分類をすることができます。
投資対象で分類 株・株式
債券
不動産
為替
ファンド(ファンドオブファンズ)
商品(コモディティ)
デリバティブ
運用方針で分類 インデックス運用
アクティブ運用
絶対収益運用
追加購入時の分類 追加型投資信託
ユニット型投資信託
清算・売却時の分類 オープンエンド
クローズドエンド
上場・非上場による分類 一般投資信託
上場投資信託
ETF
REIT
・ETN

 

投資対象で分類

投資信託はそれぞれのファンドごとにことなる投資対象を持っています。たとえば、株式に投資をするものもあれば、債券(国債や社債など)に投資をするものもあります。
不動産や金・銀・プラチナといった実物資産に投資をするものもあります。 このように特定の商品に特化した投資信託もありますが、複数の投資対象に対して投資をするタイプの物もあります。

また、最近増えているのは「投資信託に投資をする投資信託」というものがあります。ファンドオブファンズと呼ばれるもので、それぞれ特徴を持つファンドにファンドが投資をするという形をとっています。

また、オプション取引や先物取引などを活用したファンドもあります。

 

運用方針で投資信託を分類

投資信託における運用方針は3つです。投資信託は「ベンチマーク」と呼ばれる特定の目標を持つのが基本です。その目標に対してどのようなスタンスで臨むのかによって「インデックス(パッシブ)」「アクティブ」「絶対収益」という3つに分けられます。

・インデックス運用(パッシブ運用)
たとえば日経平均のような株価指数と連動するように作られています。指数と同じ割合で資産を組み込めば良いだけなので、非常に「楽」につくることができます。相場に連動するファンドとなります。

・アクティブ運用
日経平均のような株価指数を上回る利益率をとることを目標に運用されます。ファンドマネージャーが投資対象を決めて運用するというより攻めのファンドとなります。ただし、その分、運用コストが高くなり、手数料等がインデックス運用の物より高くなります。

・絶対収益運用
主にデリバティブ取引などを活用し、前年比プラスを目標とするファンドです。特定のベンチマークは持たずに、前年比でプラスとなることを目的とします。ただし、絶対に利益が出ることを保証するものではありません。広義にはアクティブ運用にあたります。

 

追加購入時の分類

同じ投資信託を追加的に購入したい場合の投資信託には追加型投資信託とユニット型投資信託という二つの形に分けることができます。

・追加型投資信託
オープン型投資信託とも呼ばれます。いつでも時価で資金の追加が可能な投資信託を指します。信託期間(運用期間)が長いタイプの投資信託に見られるものです。いつでも売買できるため機動的な投資や毎月少額ずつをう積み立てるといった投資も可能となります。

・ユニット型投資信託
単位型投資信託とも呼ばれます。そのファンドを購入できるのが「設定期間(募集期間)」だけで後から追加の購入ははできないタイプです。シリーズものの場合は「第○回」といった形で追加設定される場合もあります。原則として一定期間は解約ができないものが多いです。近年は上記のオープン型の投資信託が大半を占めるようになってきています。

 

清算・売却時の分類

投資信託は大きくオープンエンド(追加の資金流入を受け入れるタイプ)とクローズドエンド(最初に運用金額を決めて運用。解約不可)の2種類があります。

・オープンエンド投資信託
いつでも自由に時価で換金が可能な投資信託です。一般的な投資信託はこのオープンエンド型等信託となっています。

・クローズドエンド投資信託
当初に集められた金額で運用される投資信託で、途中解約が認められないファンドです。日本においてはETFやREITといった上場投資信託がこのタイプとなっており、一般的な投資信託はオープンエンド型です。

 

上場・非上場による分類

個人投資家が投資信託を購入する場合は「証券会社や銀行で販売されているものを買う(一般投資信託)」と「証券取引所に上場しているファンドを買う」という2つの方法があります。

・一般投資信託
銀行や証券会社などを窓口に直接購入するタイプの投資信託です。一般的に投資信託というとこちらを指します。購入単位は少額から可能で、ファンド・証券会社によっては500円程度の少額からでも投資可能なケースがあります。

・上場投資信託
証券取引所に上場されているファンドです。市場で「時価」が付いているので、別の投資家を相手方として投資をします。ETFやREIT、ETNなどが代表的な商品となります。
なお、上場投資信託は海外にも存在します。証券会社で外国株取引ができるところであれば、海外のETFなどを売買することも可能です。

 

投資信託をこれから始める方におすすめの基礎知識

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「投資信託の種類と特徴」の用語解説

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

ノーロードファンド
投資信託の中でも販売会社が販売手数料を取らない投資信託の総称。ネット証券を中心に取扱量が増加している。

信託報酬 (投資信託の手数料
投資信託の手数料のうち「信託報酬」についてその仕組みを解説。

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投資信託の基礎知識では、これから投資信託(ファンド)に投資をするという投資家のために、投資信託の「いろは」を解説する基礎講座です。
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