アクティブファンドとインデックスファンドの比較

投資信託を選ぶ場合、ファンドマネージャーの積極的な売買によるアクティブ型の投資信託と、市場の指標(日経平均など)と連動するインデックスファンドがあります。まずは、アクティブとインデックスのどちらがあなたに向いているのかをチェックしましょう。

アクティブファンドとインデックスファンドの違い

安定運用か積極運用か」の項目と似ていると思われるかもしれませんが、「安定運用か積極運用か」の項目はあくまでも運用商品としてのリスクの捉え方で、こちらの場合は、運用者に任せるか?市場に投資をするか?の違いとなります。

アクティブ運用とは
プロのファンドマネージャーが運用を行い、相場平均以上のリターンを目指す運用方法

パッシブ運用とは
特定の指数に連動するように機械的に運用する方法のこと。インデックス運用

アクティブファンドというものはファンドマネージャーという運用家が、様々な状況などを分析しながら、運用を行ってくれます。いわゆる相場観を持つ運用方法となります。
一方でインデックスファンド(パッシブファンド)の場合、日経平均やトピックス、NYダウなどの海外株式指標に対して投資をするのと同じになります。つまり、インデックスファンドの場合は、相場観というものが反映されません。

運用方針 主な特徴
アクティブ運用 ・ファンドマネージャーによる独自の運用
・市場平均以上のリターンを目指す
・信託報酬などのコストが高い
パッシブ運用 ・機械的に運用
・市場平均と同じリターン(連動)を目指す
・信託報酬などのコストが安い

 

 

アクティブファンドとインデックスファンドの選び方

アクティブ運用(アクティブファンド)とパッシブ運用(インデックスファンド)のどちらかを選ぶという場合、アクティブファンドが目指す「市場平均を超えるリターン」が、「アクティブファンドの手数料-インデックスファンドの手数料」を超えていればアクティブファンドが有利ということになりますね。
逆に下回っていればインデックスファンドの方が有利ということになります。

これについては様々な統計が出ています。
過去10年間におけるアクティブファンドの半数は「ベンチマークすら上回ることができなかった」とされています。また、トータルで平均すると市場平均をやや下回る水準の運用しかできていないとされています。

もちろん、ファンドの中には市場平均を上回るものもあります。しかしながら、それを事前にすることはできない以上は、投資家サイドから考えると平均的なリターンはアクティブファンドの方がインデックスファンドよりも期待値は下と考えることができるでしょう。

もちろん、アクティブファンドの中にははるかに高い収益率を上げたことがある投資信託もありますが、それが必ず今後も継続するという保証はありません。過去の運用は将来の運用の成功を約束するものではないからです。

 

実際にアクティブファンドは信託報酬販売手数料などの手数料コストが高いため、販売会社(証券会社・銀行)は売りたがりますし、運用会社も機械的な運用となるインデックスファンドよりもアクティブファンドのほうが収益性が高いため、アクティブファンドを薦めます。

アクティブファンドだから運用が上手くいくというわけではない上に、手数料だけは高いというのであれば、それを選ぶ必要性はあまりないと思います。

そうした状況から考えると、私は投資信託投資であれば「インデックスファンド」を選択するのが最も賢い方法だと思います。

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「投資信託の選び方」の用語解説

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

アクティブ運用
ベンチマークよりも高水準の運用成果を挙げることを目標とする運用方針。

インデックス運用 (パッシブ運用
ベンチマークと同水準の運用成果を目標とするファンド。通常はベンチマークと同じ銘柄構成となる。

ベンチマーク
投資信託の目標とする指数のこと。

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