世界の主要通貨と特徴

ここでは、外貨投資の対象とされることが多い世界の主要通貨の紹介とそれぞれの通貨の基本的な特徴を解説していきます。通貨というもはそれぞれの国の力を示す指標であり、為替レートの変動もその国の特徴を反映していることが多いです。

世界の主要通貨について

外貨投資(外為投資)をしていく上では、世界の主要通貨とそれぞれの通貨の経済的、歴史的な背景などを把握しておくと、投資情報の理解や為替レートの相場予想の太助になることが多いです。ここでは世界で取引されている主要通貨とその特徴を解説していきます。

ちなみに、通貨はJPYというようにアルファベット3文字で表されます。これはISO4217という世界的な基準により取り決められた世界共通の指標となっています。

日本円(JPY)

ご存知我らが日本の通貨です。世界三大通貨の一つです。外貨投資の観点からは、日本円と外貨の通貨ペアで取引することが多いので、相場を考える際の基本は日本円に対して他の通貨の為替レートがどう動くかを基準に考えることが大切です。
経済的には加工貿易による輸出黒字国です。素材の多くの海外から輸入に頼っている他、ここ10年以上は世界の主要通貨の中でももっとも低い金利水準を保っています。

米ドル(USD)

世界最大の流通量を誇っている基軸通貨です。世界の為替取引の中心であり、およそ80%の為替取引は対米ドル取引であるといわれています。主だった投資資金の多くが米ドル建てとなっていることもあり、金利に対して為替レートは比較的敏感です。また、金価格との逆相関関係があるとされています。世界的な政情不安などの有事に強いとされます。

ユーロ(EUR)

EU圏における統一通貨(一部非加盟)です。米ドル、円と並ぶ世界三大通貨の一つです。911事件、サブプライムショックなどので米ドルに対する不安が高まる事で、逆に存在感を増しつつあります。一方で、2010年になるとPIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)というEU加盟国の経済危機も伝えられ相場は混乱しています。

イギリスポンド(GBP)

イギリスの法定通貨です。イギリスはEU加盟国ですが、ユーロには加盟していません。ヨーロッパ経済の金融中心国として通貨取引量は多いです。先進国通貨の中では為替レートのボラティリティ(変動幅)が大きいのが特徴で、短期間で大きく値が動くこともあるので注意が必要です。

スイスフラン(CHF)

欧州スイスの法定通貨です。永世中立国であるという政治的な安定性、金融センターとしての役割から有事に強い通貨とされており、政情不安などが高まることで資金の逃避先となることがしばしばあります。金利は低くキャリートレードの売り通貨となることも多いです。

カナダドル(CAD)

カナダの法定通貨です。石油・石炭などの天然資源に恵まれており、コモディティ(商品)市況に大きな影響を受けます。また、地理的にアメリカに近いことから、経済的な取引も多くアメリカ経済に牽引されている側面もあります。そのため、アメリカ経済の減速は同国通貨にも悪影響を与えます。

オーストラリアドル(AUD)

オーストラリアの法定通貨です。豪ドルとも呼ばれます。高金利通貨として知られており、高い金利から日本人投資家からの投資が多い通貨です。オーストラリアは典型的な資源国であり、石炭、原油、鉄鉱石などの鉱物資源に恵まれています。
そのため、こうしたコモディティ(商品)市況と景気に対して強い相関関係があります。米ドルとは逆に金価格と相関傾向がみられます。キャリートレードによる投資先としても有名なため、外国の金利上昇はオーストラリアドルにとってネガティブな影響をあたえます。(相対的金利差の縮小のため)

ニュージーランドドル(NZD)

ニュージーランドの法定通貨です。NZドル、キウイとも呼ばれます。オーストラリアドルと並ぶ代表的な高金利通貨の国です。オーストラリア経済に強い影響を受け、為替レートの推移(チャートの形)も類似しています。高金利通貨による投資先として知られ、他先進国との金利差拡大がポジティブ、縮小がネガティブにはたらきます。

南アフリカランド(ZAR)

南アフリカの法定通貨。単に「ランド」と呼ばれることも多い。天然資源に非常に恵まれた国であり資源輸出国。商品(コモディティ)市況に大きく左右される。超高金利通貨としても知られており、近年日本でも外債やFX取引などでの取引量が増加している。一方で、経済規模は小さい国で為替レートも動きやすいので通貨の中でもハイリスクな通貨のひとつ。

人民元(CNY)

人民元は中華人民共和国の法定通貨です。固定相場を採用しており2005年にドルペッグ制から通貨バスケット方式となり通貨の切り上げが行われました。外貨預金や外貨MMFでの取り扱いはありませんが、FXではごく一部の取引業者で売買が可能です。

 

外貨を利用した資産運用的なお得な活用法

投機と思われがちなFXですが、スワップポイントの金利差を利用して両建てを利用することで利益を生み出すことができる場合があります。現在はライトFXを利用することで1社で両建てプラススワップ化が可能です。中~上級者向けではありますが、こうした低リスク運用もFXならではですね。

米国株投資をしている人が活用したいのがSBI証券FXの外貨の現引き。FXの低コストで米ドルなどを現引きすることができ米国株や米国ETFの投資に使うことができます。米国株取引コストの中でも高い為替コストを限りなく安くできる強い方法です。

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海外旅行のために外貨を積立している人はポイントも一つ考えてみましょう。現在ハワイではdポイントとPontaポイントが1ドル=100円相当で使えます。実際のレートと乖離したバグ状態。ハワイ旅行に行く人は外貨を貯めるよりdポイント(Pontaポイント)を貯める方がお得

 

「世界の主要通貨と特徴」の用語解説・関連サイト

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

ISO4217
ISO(国際標準化機構)が定める各国の通貨をアルファベット3文字で表記する基準

外国為替の特徴
主要な通貨の特徴などを解説。

外貨投資講座

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外貨投資の基礎では、外貨投資の特徴やメリットやリスク、どのような取引方法があるのかを分かりやすく解説していきます。
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