スイープサービス預金

スイープサービス(資金スイープ)とは、銀行預金として預けている資金を系列の「証券会社の預かり金」として使える預金(またはサービス)のこと。銀行に預けておくだけで自動的に投資資金としても流用できるということで資金効率が高いのがメリット。ネット銀行+ネット証券を中心にサービス展開されています。

スイープサービス預金の特徴・メリット・デメリット

スイープサービスを利用可能な預金としては現在、下記の預金があります。

住信SBIネット銀行 ハイブリッド預金 →SBI証券
楽天銀行 普通預金(楽天銀行でマネーブリッジサービス申込が必要) →楽天証券
大和ネクスト銀行 普通預金 →大和証券

これらでは、それぞれの預金口座にお金を預けておく事でそれぞれの系列証券会社の投資資金としてその預金を「共有」することができます。

投資をしていない間は普通預金として扱われ、証券会社で株や投信などを購入するとその購入費用分が銀行のスイープサービス対象預金から自動的に差し引かれます。(また、売却した場合の売却代金は対象預金に振り込まれます)

メリットは「共有することによる資金管理が簡単になる」という点、「多くの場合スイープサービス対象預金は普通預金よりも金利が高い」という点の2点が挙げられます。

これまでは、投資をする場合、銀行と証券会社にそれぞれ資金を分けておく必要があり、投資資金が足りない場合は銀行からわざわざ振込をしたりする手間が必要でした。
しかし、資金スイープサービス預金を利用する事でそうした手間をかけなくても、銀行に資金さえ預けていれば自由に投資資金として活用することができます。

また、スイープ対象の預金金利は普通の預金よりもかなり金利がたかいというメリットがあります。2011年6月現在ですが、住信SBIネット銀行の場合、普通預金金利は0.04%ですが、スイープサービス預金の金利はなんと0.12%となっています。(スイープサービス預金の内容は普通預金とほぼ同じなのに金利は約3倍

もちろん、預金は預金保険(ペイオフ)の対象となりますので保護されます。

スイープサービス預金のデメリット

デメリットとして挙げられるのは下記の2点。特に2番目は多額の投資をしている方にとっては不安かもしれません。

  1. 生活資金と投資資金の境界線がわかりにくくなる
  2. 1000万円を超える範囲は預金保護の対象外になる

生活資金と投資資金の境界線という点についてですが、自由に投資資金になるということで、本来なら投資用の資金ではない預金まで投資に回ってしまうかもしれないという事。
この点については、預金自体を別に分けるなどの対応をする必要があるかと思います。

2番目の「1000万円を超える範囲は預金保護の対象外になる」という点ですが、これは1000万円以上を投資する人は注意です。

本来証券会社に預けている場合、証券会社が仮に破綻しても1000万円を超えている部分も全額保護の対象です。(分別管理されているため)

しかしながら、銀行に「資金スイープサービス預金」として預けている場合、これはあくまでも「預金」であるため、ペイオフの対象となり「1000万円+その利息を超えた範囲については保護されない」のです。

そのため、1000万円以上をハイブリッド預金などのスイープ対象預金に預ける場合にはそうしたリスクがある点を理解しておく必要があります。

「スイープサービス預金」の用語解説

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

スイープサービスとは
金融機関に預けている資金などを別の金融機関での取引に利用することができるようなサービスのこと。近年では、同系列の銀行と証券会社の間で資金スイープサービスが行えることが多くなっている。

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